はじめまして。かまくらんと申します。
私は鎌倉の標高121mの超低山で遭難しかけた女です。
低山ハイキングという気軽さから、
ふと見つけた横道に入ったことが始まりでした。
補助ロープの張られた斜面と、踏み跡のような道を進んだ先に突如として現れたあずま屋は、トタン屋根の一部が剥がれて垂れ下がってはいるものの、造り付けのベンチとふたつの焚火台を備えた立派な造りでした。思いがけない発見に胸が高鳴りました。
あずま屋を抜けてさらに進むと、今度は、かまくらのような大きな岩がありました。岩は巨大な木の根に覆われていて、内部は住居のように整えられていました。深い静寂に包まれたその場所は、まるで別世界のようでした。
日が傾き始めたので、探索を切り上げて来た道を戻ったのですが、ハイキングコースには戻れず、見覚えのない岩壁に突き当たりました。不思議に思いながらも、仕切り直してあずま屋から慎重に進みましたが、やはり岩壁に突き当たってしまいます。
来た道は一本道だったはずなのに、何度やり直しても正しい道が分かりません。時間が経ち、焦り始めた私は、来た道を探すのを諦めて下へ向かいました。下るごとに山は鬱蒼とした不気味な空気に包まれていきました。不安になった私は再びあずま屋に戻ろうと思いました。
しかし、その時には、もう、あずま屋への道も分からなくなっていました。
それでも下には行きたくなくて、やみくもに上に登り、高い場所に立って辺りを見渡してみました。遠くに、山の出口と思しき光が見えました。
――あそこを目指そう。
そう心に決めて、山を一直線に下りていきました。足元は草に覆われていて様子が全く分かりません。木や草を掴んで体を支え、地面の感触を足で探りながら滑るように下りていきました。そして、奇跡的に山を抜けることができたのです。
時間にすれば、ほんの10分程度の出来事でしたが、運動不足の体には厳しい山下りでした。太ももの筋肉を傷め、歩行困難な状態が1週間も続いたほどです。
低山の自由度は魅力的ですが、その自由さゆえに、思いもよらぬ場所に迷い込むことがあります。しかし、低山の詳しい情報はほとんど見つかりません。
それで、「かまくらんの山ある記」ブログを始めることにしました。
迷いやすい分岐や、つい入りたくなる横道。
実際に迷った私だからこその目線で、コースの道順を写真で詳しく解説していこうと思います。
なぜ、来た道とは違う道に迷い込んでしまったのか。
その答えも、今後、写真とともに紹介する予定です。
同じように迷う人が出ないように。
鎌倉の低山を安心して楽しめるように。
このブログが、その一助になれば幸いです。


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